あしながおじさん?

今日は10月15日ですが、
7日のことを振り返って日記を書いています。

その日は、夫の誕生日をお祝いしに
梅田に出てきました。
もうすぐ2ヶ月になる息子と2歳の娘を連れて。
時々街に出て息抜きしたい〜という目的も。

突然夫を食事に誘って喜ばせようと思って。
(払うのは夫ですが^^)

阪神百貨店のエレベーターを待つ間、
ご年配の夫婦から
「赤ちゃんかわいいな〜、何ヶ月?」
と尋ねられました。
「1ヶ月半とちょっとです」と答えると、
急におじさまの顔が鬼のようになって、
「こんな小さな赤ちゃんをなんでこんな所に連れてくる必要があるんだ!病気にかかったらどうするんだ!」と怒りだしました。
そして私はエレベーターが来るまでずっと睨みつけられ、
ぶつぶつと何やら批判されていました(^^;)

奥さんの方は、いいじゃないの〜という
様子で苦笑していました。

赤ちゃんを心配してくれる気持ちは嬉しいんですが。

おじさまを笑顔で10秒見つめ返し、
黙っておもちゃ売り場で降りる私。

6Fのおもちゃ売り場で子供を遊ばせて
(お店の方すみません、いつか買います!)
それから主人が合流してレストランフロアへ〜

感じのいい中国料理店でお食事。
中華は野菜が多いからいいんですよね。
2歳の子は遊び疲れてバギーでぐっすり寝ていて、
2ヶ月の子はスリングの中でスヤスヤ^^
ゆっくり食事を堪能していました。

すると、隣のテーブルに一人で食事している紳士に
「赤ちゃんかわいいですね、何ヶ月ですか?」
と尋ねられました。笑顔も話し方も品がいい。

「2ヶ月です」
と、今度は少しでも大きめに答えておきました。

「そうですか〜 赤ちゃんを連れて外食するっていうのは、勇気がいりますよね」と、とても懐かしいという感じでニコニコと。

「気を付けてくださいよ」という気持ちは、エレベーターで会ったおじさまと変わりませんが、言い方一つで印象がだいぶ違います。

スラっとして、品の良いスーツに金のカフスボタンと金の腕時計。
優しく、どこか人なつこい笑顔と話し方が親しみやすい。
会話のあちこちに英語が混ざって。
「プロフェッサー」なんだそうです。
主に貧しい国々を訪れてお仕事をされているとか。
東京で大学教授されていて、今日はヒルトンに宿泊だそうで。

なんだか、雰囲気が"あしながおじさん"みたいです。

夫もその品の良い"あしながおじさん"に興味津々で
しばらく会話が弾みました。
旅人同士みたいに。

これまで訪れた海外の国々のお話を聞かせていただきました。

「インドでは、子供がいるなと思ったら猿だったり、
猿がいるなと思ったら子供だったり。いや、ホントですよ!」

思わず笑ってしまいましたが、
笑い事ではないんですよね。

"あしながおじさん"が最後に
「お子さんたちには、貧しい国も見せてあげてください。このような人々の為に働くことも教えてあげてくださいね。こういう人々の為に尽くせる人を偉人っていうんですよ。立派な人はたくさんいますけどね、偉人はそういませんから。偉人になってください。お子さんたちの良い成長をお祈りします!ではお先に。ご家族のお食事中に失礼しました。」
そう言って、爽やかな笑顔でレストランを出られました。

"あしながおじさん"との不思議な出会いが
夫にとって素敵なプレゼントになったようです。
勇気を出して梅田に出てきてよかった!
その後、子供たちは病気になることなく元気にしていますよ☆