雨の結婚式は大当たり!?

関空からエアカランで約9時間で地上の楽園へ。それは南太平洋に浮かぶ楽園フランス領ニューカレドニアです。

私は首都ヌメアから小さな飛行機で20分のイルデパンという離島に2年住んでいましたが、それは絵にも描けない美しさです。
島民の生活は質素で静かに時が過ぎますが、それが本当の富だとわたしは思います。

エメラルドブルーの海や白い砂を見て、まるで天国にいるような気持ちになれます。


ニューカレドニアへ出かけるのに最も良い季節は9月中旬から12月です」
そうアドバイスするたびに、10月に結婚式を挙げに来てくれた友達のことを思い出します。
2002年のことですが、よりにもよって、その結婚式の朝に台風がやってきたんです。
強風にあおられて逆さまになった傘をさして、チャペルへ向かうと、
顔中に「がっかり」と書かれたような花嫁が待っていました。

私が10月を勧めておいてこのありさま・・・何と言ったらよいのか??
季節はずれの台風にびっくりしましたが、もっと驚いたのは現地の人々。
会う人みんな、通りすがりの人にまで、「雨でよかったねー!」と声をかけられるんです。

それは、フランス文化にこのような諺があるからです。
Mariage pluvieux, mariage heureux !
「雨の結婚式は、幸せな結婚式」という意味です。

読み方はマリアージュ プルビュー、マリアージュ ウールー ・・・さすが韻を踏んでます。

この諺によると、台風の結婚式なら大当たりで、ものすごく幸せになるに違いありません!

なんて素敵な諺だろう!と思って、早速花嫁に通訳しましたが、納得いかない様子でした。
そりゃそうですよね。

でも、翌日には台風一過。ベストシーズンらしい最高のお天気となり、
撮影もやりなおしてもらえたので、お天気とともに、みんなの気持ちもすっかり晴れた様子でした!

※2012年4月から、フランス語教室とフランスへのワーキングホリデー専門サポートの「fanou(ファヌー)」さん発刊のフリーペーパーにコラムを載せさせていただくようになりました!
fanou主宰の純子さん、フランス関連のお仕事につながるチャンスをくださりどうもありがとうございます!fanouさんのHPはこちら http://fanou75011.com